就活情報│大企業が必ずしも良いとは限らない

私が新卒で入社した会社はいわゆる大企業でした。

一部上場の大手メーカーです。

日本全国はもちろん、世界にも支社がたくさんあり

毎年新卒者が大勢面接に来るような会社です。

その会社で一般事務 兼 事業部長&部長秘書をやっておりました。

 

これから就職活動をしようとする人にとっては

羨ましいと思われるかもしれません。

 

でも就職活動を行うにあたり、

少し参考にして欲しいお話しがあります。

それは

 

大企業が必ずしも良いとは限らない

 

という事です。

 

大企業は制度がキチンと整っており、労働組合もしっかりしており

働く上での安心が得られると思う人が多いかもしれません。

また、お給料も中小企業より良いと思っているかもしれません。

 

でも今の時代、そこに安定はありません。

大企業だからと言って、必ずしもお給料がいいとも言い切れません。

ボーナスだってもらえない場合もあります。

大手はいろいろな会社に目を付けられているので、

いつ海外の企業に買収されるかもわかりません。

 

あなたが一流大学卒で、仕事も出来、会社での出世コースに

乗れるような人材なら、大手企業のメリットを存分に受けられるかもしれません。

 

ですが、二流大学なら・・・仕事のチャンスがどれ程来るかわかりません。

もし仕事の出来がそこそこなら、出世コースどころか、いつ地方に飛ばされるか

わかりません。

昇給試験を受け続けなければ昇給チャンスも来ませんし、

ある程度の役職についていなければ、会社規定の年齢が来たところで

ズバっと切られます。

 

よほど業績を残し、人脈を気づけた人なら第二の職場を紹介してもらえるかも

しれませんが、そこまでになるには家庭を第一優先にしているような

生活では厳しいかもしれません。

 

 

先程私は「仕事がそこそこなら地方に飛ばされる」と書きましたが

大企業の転勤は何も仕事が出来ない人だけの事ではありません。

出世コースに乗っている人なら、各支社のTOPを任されるので

何歳になっても転勤の可能性が付いて回ります。

 

私がOL中、57歳で私のいる本社に転勤してきた事業部長さんがいらっしゃいました。海外や地方の転勤を経験してから、家族のいる関西で留まっていた方でした。

まさか、57歳にして単身赴任で東京にくることになるとは

さすがに考えていなかったと思います。

 

偉い方ですと毎晩のように接待などがありますし、

いきなり奥さんがいない生活になり食生活も乱れたのでしょう。

1年経つくらいの頃、単身赴任先の狭い1DKの部屋で突然死してしまいました。

出勤してこないから電話しつづけ、それでも出ないから

管理人さんに連絡して中に入ってもらって発見しました。

 

またある部長さんは会社の個室トイレ内で亡くなり、

翌朝発見されたこともありました。

 

大手企業は個人の事情などまるで関係ありません。

会社の命令に従わなければ職場はなくなります。

 

中小企業ならば、多少 人to人 としてみてもらえ

イレギュラーな事も受け入れてもらえるケースもありますが

大企業は会社の歯車でしかないので個人のイレギュラーなど

まず受け付けてもらえません。

代わりの人材はいくらでもいるからです。

 

お給料も事業部長や役員にならなければ、ずば抜けて

高給取りとは言えません(業種によります)

 

主婦になり、10社くらいの大企業に派遣社員として勤めました。

1企業、半年から1年くらいですが、企業の基本規定は

だいたいどこも同じだなと感じました。

 

今は東芝だってこんな事になってしまう時代です。

それでも大企業でなければ意味がないでしょうか?

 

中小企業を「都落ち」ととらえるのではなく、

自分の仕事を少しでも早く認めてもらえる場

と視野を広げてみるのも良いかもしれません。